Scratchプログラミング入門

3.敵を作ってみる

スプライトの追加

Scratchを開始したとき、猫のスプライトがひとつだけ表示されています。
スプライトは自由に追加することができます。
自分で画像を用意することもできるのですが、
今回はScratchに用意されているものを使います。

スプライトリストの「スプライトをライブラリーから選択」をクリックしてください。


スプライトライブラリーが表示されますので、
その中から好きなものを1つ選び、右下にある「OK」をクリックします。

するとリストとステージに選択したスプライトが表示されます。


敵スプライトを移動させる

次に敵を動かしてみましょう。
敵はキー操作で移動させるのではなく、自動で猫のスプライトに近づいてくるようにしてみます。
ちょっと難しそうに思えるのですが、実はとても便利な命令が用意されているので簡単に作れます。

敵のスプライトも猫のスプライトと同様にプログラムします。
まず、ステージ上の敵のスプライトをクリックした後、
ブロックパレットからをスクリプトエリアに移動させます。
そして次のようにプログラムを組み立ててください。


Sprite1は猫のスプライトを意味しており、
「Sprite1へ向ける」が、敵のスプライトを猫のスプライトの方へ向けることになります。
「1歩動かす」で向いている方向へ1だけ進めます。

さて、実行してみましょう。

どうですか、敵のスプライトが確実に猫のスプライトの方へ近づいてきますね。

でも、スプライトによっては、移動方向により上下が逆になってしまい見栄えがよくありません。


これを解決するには、スプライトリストの敵スプライトの
 iをクリックします。

すると次のような情報が表示されるので、回転の種類をにします。


敵に触れたらゲームオーバー

次に敵が猫に触れたらゲームオーバーにするようにしてみましょう。

ブロックパレットの「調べる」の中にで、スプリクトが触れたかを知ることができます。
これを利用して次のようにすれば、敵が猫にふれた瞬間、プログラムを中断することができます。



沢山の敵を表示する

今は1体の敵が表示されているだけです。
これでは、ゲームとしてもの足りないですよね。
ゲームらしくするために敵を沢山出してみます。

今、作った方法で同じように沢山敵のプログラムを作ってもいいのですが、それでは効率が悪いです。
Scratchにはクローンという敵を複製する仕組みが用意されています。
この機能を使えば、1体の敵を複製していくつでも表示することが可能です。

まず、すでに作った敵のプログラムをクローンのプログラムにしてみます。


これで、クローンのプログラムは完成です。
クローンが作られたときの座標を(240,0)にしています。

次にクローンを作り出すプログラムです。


これで、5秒ごとに自分自身がクローンとして作られます。
動作を確認してください。

動作させてみるとクローンはきちんと動くのですが、オリジナルとなった敵のスプライトは動きません。
そこで、オリジナルとなる敵のスプライトを次のように非表示にし、クローンを表示にします。


これで、完成です。


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